2014年4月5日

音楽の役割

1月末で退職して、翌日から2日かけて引っ越しを終え、
この2か月の間は就職活動しながら、専業主婦をしていました。

その後、なんとか仕事を見つける事ができて、
4月から一年契約ですが、とある町の観光協会に勤め始めたところです。

今日は研修のため、近隣の企業博物館へ行きました。

テーマはお酒造りだったのですが、
館内の展示室には、何を言っているかよく聞き取れない唄が
ずっと流れていました。

ちょうど職員の方がガイドしてくださったので
「この音楽は何の唄ですか?」と尋ねたら、
「お酒造りしていた人たちが歌っていた唄です」とのこと。

お酒のことや、お酒造りのことを歌っているのかと思いきや、
お酒造りをしていた人には出稼ぎで来ていた人が多く、
家族に会いたい、故郷へ帰りたいなどと歌ったりしているのだそうです。

さらにこの唄は、複数の人が同時に作業にかかるお酒造りには欠かせない
お互いの息を合わせる事や、時計代わりにもなっているのだそう。
時計代わり?と思っていたら、職員さんが
「この唄を2回歌い終えるタイミングで、この作業は終わろうとか
時計代わりに唄を歌っていたんですよ」と。

おぉー、すごい!!って、音楽の価値に改めて感動しちゃいました。
学生時代の学芸員実習の時、「音楽の役割は?」という問いかけに
祈りのためとか、言葉にできない思いを伝えるとか、安らぎ、楽しみ・・・
色々意見が出てきたけれど、「時計」とか「人とのリズムを合わせるため」
っていうのは出てこなかったなぁ。

見学の最後は、試飲もできて(仕事中だったから甘酒の試飲をしました)
とても楽しい体験ができました。